日常あまり話題に上ることのない「バイクローン」。バイクローンについて知りたくてネットで検索しても、あまり情報が出てこないものですね。
それは、バイクローンの利用者がそれほどいないこととも関係しているようです。そんなバイクローンについての情報は、ここでじっくりと吸収しましょう。
さて、このページでは、バイクローンは総量規制が関係するのか?という質問について考えてみましょう。
先に結論をいえば、答えは「関係しない」です。バイクローンは総量規制対象外になるので、バイクローンを組むときに総量規制の枠に縛られることはないでしょう。
とはいっても、バイクローンも他のローンと同様、審査があって、通らないと組むことができません。
ここでは、総量規制について、また、バイクローンの審査に通りやすくするためのポイントなどについて考えてみましょう。
ローンにまつわる総量規制とは、キャッシングなどでお金を借りるときに、年収の3分の1を超えてはいけない、という貸金業法で定められている決まりのことです。
総量規制の目的は「借りすぎ、貸しすぎ」の防止。
一般的に、借金が年収の3分の1を超えてしまうと返済が大変になってしまうとされています。例えば、年収300万円の人の場合、100万円までのキャッシングが可能です。
月給で計算すると、年収が300万円なら月給は(ボーナスなしと考えて)25万円。
100万円の借金を12回払いにて1年で返済する場合、1ヶ月の返済額は8万3000円ちょっと(それと金利分)。
月給から借金返済額を引くと、16万7000円ほどになります。
さて、この返済額が多いのか少ないのかについて考えるにあたり、一般に無理なく支払える、と考えられている家賃の年収に対する割合について考えてみましょう。
一般に、家賃は年収の何%が妥当なのか、という問題について、最近では20~25%が妥当だといわれています。
年収が300万円なら、妥当な家賃はひと月5万円~6万円ちょっと。
総量規制を当てはめた場合の上記の返済額と比較すると、1年間で返済する場合の返済額は少し多めになります。
返済額をもう少し減らしたいなら、返済期間を長めに設定することになるでしょう。あるいは、頭金をできるだけ多めに用意して、借金金額を減らせれば何よりです。
ここでひとまずまとめると、ローンにまつわる総量規制とは、キャッシングなどで借金をするときに、年収の3分の1を超えてはいけない、という決まりのことです。
バイクローンに関しては、総量規制適用外となっています。なので、借金額が年収の3分の1以上であってもローンが組めます。
たとえば、アルバイトで月給が6万円程度しかない学生さんも、審査さえ通ればバイクローンで今すぐ高いバイクが購入できます。
月給が6万円の場合、もしも総量規制があったら借金の上限はいくらになるのでしょうか?具体的に考えてみましょう。
月給が6万円なら年収は72万円。その3分の1は24万円。つまり、もしも総量規制があれば、借りられるのは24万円まで、ということになります。
ところが、バイクローンは総量規制が適用されないので、24万円以上の金額を借りることが可能。つまり、以下のようなことも可能になります。
50万円のバイクに一目ぼれしてしまい、貯金が20万円しかない場合……。
頭金を20万支払い、残りの30万円はバイクローンで購入したとします。ローン返済期間を1年とすると、月々の返済額は25,000円。
月給6万円からその額を支払っていけば良いということです。
もちろん生活費のことは考えなければなりませんが、学生さんなら生活費はまだ親御さんが出してくれている、というケースが多いですね。
自分の意思でバイトをし、そこからバイクローンの返済をしていければまったく問題ないのであれば、バイクローンを組んで好きなバイクに乗る、という選択肢もあります。
ここまでで、バイクローンには総量規制が適用されないので、借金の上限が年収に左右されない、ということについて考えてきました。
そう考えると、バイクローンは審査も少し甘いのでは?というイメージを持ちがちです。
でも、バイクローンもしっかりとした審査があり、携帯電話料金や公共料金の滞納などがあると審査に通りにくくなる可能性があるので注意が必要です。
普段から、料金の滞納などには注意をし、信用情報にキズが付かないようにしておくことが大切です。
また、学生さんや安定した収入が無いというケースも、審査ではマイナス要素となります。
ちなみに、学生で未成年である場合はひとりでローンを組むことはできません。必ず親御さんの承諾書が必要ですし、親御さんに保証人になってもらう必要があります。
未成年者がローンを組む場合には、親御さんの年収や信用情報も大切になってきます。
未成年や学生さん、アルバイトで安定した収入が無い場合などは、最初の難関は親の説得、ということになりそうです。
親を説得できたら、場合によっては親にローンを組んでもらう、という手もあります。親の名義でバイクを購入し、ローンを組んでもらい、毎月の返済分は親に支払うのです。
こうすることのメリットは、未成年や学生の立場でローンを組むよりも、もっと金利の安いカードローンが組みやすいということです。
これは本当です。高いバイクほど、バイクローンの審査が少し厳しくなります。借りるお金が増えるわけですからそれも当然といえば当然です。
そんな時こそ、やはり安定した収入のある親に保証人になってもらったり、親に代わりにローンを組んでもらったりする、という方法が実際的になってきます。
一般に、排気量の大きいバイクほど値段も高い傾向にあります。でも、皮肉なことに、大型バイクこそ一目惚れする確率が高いのです。
目の前のバイクが今すぐ欲しいのであれば、ローンを無事に組めることを願うばかりです。
また、考えておきたいこととして、大型バイクのローンでの購入をご検討中なら、ローンの金利のことも慎重に考えた方がよさそうです。
借りる金額が大きくなれば、それだけ金利も膨れ上がるからです。バイクローンもいいですが、カードローンの方が安い金利で借りられる可能性が高いので、そちらの方も検討してみましょう。