バイクが欲しいと憧れている人にとって、購入にかかる費用は悩みの種です。側にバイクは若い人に人気が高い乗り物ですが、バイクの値段というのはなかなか高価です。
バイクを一括払いで手に入れるのが難しい時は、バイクローンの利用を検討したいと考える方も多いです。
バイクローンは高額なため長期間の返済になりがちですが、そうなってくるときになるのが利息です。
数あるバイクローンの中でも、労働金庫のバイクローンは条件がいいと言われています。あまり聞きなれない労働金庫とはどういうものかなど、労働金庫のバイクローンについて解説します。
労働金庫は、略して「ろうきん」とよく呼ばれています。労働金庫は労働者のための金融機関で、様々な労働組合や生協が資金を出して立ち上げたものです。
銀行と似た機能を持ち、融資もしてくれます。
日本には全国各地労働金庫が13カ所あり、各労働金庫のサービス対象エリアに住んでいる労働者なら、誰でも労働金庫のサービスを受けられます。
たとえば、東京都や神奈川県にお住いの方は、関東一都七県が営業範囲に含まれている中央ろうきんのサービスを受けることができます。
労働金庫のバイクローンは、各ろうきんによって名称は違いますが「カーライフローン」「マイカーローン」などの名称でサービスされています。
条件は色々あるのですが、ろうきんのバイクローンの条件を見た人がまず戸惑うのが、次の項目です。
1.団体会員の構成員
2.生協会員の組合員および同一生計家族
3.中央労働金庫のエリア内に居住、または勤務している一般の勤労者(※1と2を除く)
これではぱっと見ると自分がどれに当てはまるのかわからないと思う方もいるかもしれません。
ろうきんの団体会員とは、労働組合、国家公務員・地方公務員の職員団体、勤労者のための福利共済活動を目的とする団体です。
このうち、勤労者のための福利共済活動を目的とする団体は、事業年数が3年以上経過しているなど、一定の条件を満たしていなければなりません。
これらの団体に所属している人であれば労働金庫のバイクローンを利用する事が可能です。
次に、生協の組合員の場合ですが、中央労働金庫に出資しており、かつ生協組合員融資制度(コープローン)を導入している人であれば労働金庫のバイクローンを利用できます。
また、生協の組合員も、「ろうきん友の会」に入会すれば利用が可能です。団体にも生協にも属していない一般の勤労者は、3番目の項目に当てはまります。
各労働金庫のエリア内に住んでいるか、勤務している人ならだれでも労働金庫のバイクローンを利用することができます。
ただし、労働金庫の個人会員になるか「ろうきん友の会」に入会する必要があります。個人会員は出資金として1,000円以上が必要ですが、「ろうきん友の会」には無料で入れます。
このように、労働金庫のバイクローンは実質として誰でも利用できるものなのです。
労働者であればだれでも利用できる労働金庫のバイクローンですが、先ほど紹介した加入資格のどれにあてはまるかによって金利が変わってきます。
労働金庫のバイクローンがいまいちわかりづらいと思われがちなのは、この利用者資格と金利の関係が分かりにくいという点もあります。
今回は、東京がエリアに含まれる中央ろうきんの「カーライフローン」を例に挙げて説明します。中央ろうきんのカーライフローンの金利は次のようになっています。
変動金利:1.7%
固定金利:2.2%
変動金利:1.7%
固定金利:2.2%
変動金利:2.475%
固定金利:2.7%
労働金庫のバイクローンの金利は、固定金利と変動金利を選択することができます。
固定金利とは、借入期間中ずっと金利が固定されて変動しないものです。金利がずっと変わらないので、金利を含めた返済額の計算しやすいのがメリットですが、変動金利に比べて金利が高いのがネックです。
それに対して変動金利というのは、借り入れ後一定期間ごとに金利が変動するタイプの金利です。
固定金利に比べて借り入れ当初の金利は低いですが、金利の見直しがあった際に、高金利になってしまうというリスクがあります。
労働金庫のバイクローンは繰り上げ返済も可能なので、上手く併用していくのがおすすめです。
また、労働金庫のバイクローンの保証料は、
団体会員の構成員:0.7%
生協会員の組合員および同一生計家族:1.2%
上記以外の一般の勤労者:1.2%
となっています。
金利というのは、金利に保証料を足したものが実質金利と呼ばれ、実際に支払う金利となります。
こうして考えると、最も労働金庫のバイクローンをお得に利用できるのは団体職員の構成員ということになります。
労働金庫のバイクローンを利用する場合には、自分がどこの属性なのかしっかり確認しましょう。思いがけず自分の会社が団体の構成員になっているという可能性もあるからです。
労働金庫のバイクローンは、自動車にも適用できるため、限度額が大きいのが特徴です。
各ろうきんによって異なりますが、大体限度額は1万円以上、300~1000万以内の限度額になっているろうきんがほとんどです。
ちなみに中央ろうきんの限度額は1000万以内です。
購入対象がバイクの場合限度額いっぱいまで融資を受けるという事はあまりないかもしれませんが、借り入れの金額には条件があり、ろうきんで融資を受けている部分も含めて、全てのローンの年間返済額を税込み年収の30%以内におさえなければならないという条件があります。
たとえば税込み年収が300万円の方なら、借入限度額は90万円となります。90万円というと、それなりのクラスのバイクが購入できますが、例えばハーレーダビッドソンのバイクを購入するとなると難しいでしょう。
このように、労働金庫のバイクローンは、バイクの購入費用全額を確実に借りられるわけではないというデメリットがあります。
労働金庫のバイクローンは、仮申し込みと本申し込みの二段階に分かれています。まずは各地域の労働金庫のバイクローンのホームページから仮申し込みをします。
その後、仮審査が行われて、審査結果が通知されます。ホームページでの申し込みから仮審査の結果が通知されるまで一週間程度です。
仮審査に通ったら、本申し込みになります。本申し込みを行うためには、労働金庫の窓口に直接行かなくてはなりません。
どうしても行かれない場合は応相談と書いてありますが、基本的には窓口に行くことになります。窓口で本申し込みをして審査に通ったらようやく融資が受けられます。
本申し込みをしてから実際に融資が受けられるまでの期間が大体一週間かかります。
つまり、労働金庫のバイクローンを利用する場合、仮申し込みから実際に融資を受けられるまでおよそ二週間かかるという事になります。
融資までのスピードが遅いのが労働金庫のバイクローンのデメリットです。バイクというのは基本的には現金払いの方がお店としては嬉しいので、取り置きに対応してくれないお店もあります。
そんな中で二週間も待っていられないという方には、カードローンがオススメです。最短30分で審査が終わり、即日融資を受けられる場合もあります。